2018年東京講演レジュメ

「進化する古田先生を追っかけた10年」  図表25枚

◎自己紹介 「新しい歴史教科書(古代史)研究会」「棟上寅七」「棟上寅七の古代史本批評」

(I)古田先生との出会い 

ホームページと古田先生 孚石部でなく孚石都

◆松本清張『古代史疑』・「敵祭」 「悉皆調査」の有用性 「臺」と「壹」

 上田昭氏の場合 「卑弥呼は共立された」・陳寿の『魏志』の地の文と、裵松之の注

大津教授のマエツキミ論に反論 卿大夫 【括地志曰 倭国 其官有十二等  一曰 麻卑兜吉寐 華言大徳 二曰 小徳・・・「群臣」「大夫」「諸臣」「諸臣等「臣」「臣等」「大臣」「臣下」「卿等」大祓の祝詞 親王・諸王・諸臣・百の官人等 諸々聞こしめせ 八色

数理文献統計学の欺瞞性 安本美典氏の場合 『大和王朝の起源』『虚妄の九州王朝』 道草10”虚妄の九州王朝”批判

『偽書東日流外三郡誌事件』批評の場合 斎藤光政 原田実 寛政原本 「ムー大陸」「竹内文書」ギリシャ祭文」「 戸来のキリストの墓」「安倍頼時の遺骨」遮光器土偶

◆森浩一氏の場合 書いていないことへの批判 足立倫行「奴(ナ)国」吉武高木遺跡筑後山 門「減筆」「風馬牛」節がある会稽東冶問題 卑弥呼の 乾隆欽定本 「紵麻」


II)生意気にも先生に意見も


◆筑後の飛鳥視認実験 『壬申大乱』足摺岬の唐人駄場の実験 大分 太良郭務

◆なかった6号の場合 ノリキオ画伯

◆筑紫郡筑紫村大字筑紫はなかった 和名類聚集、御笠郡、席田郡、那珂郡

◆大分君は「おおいた」君ではない 大分君恵尺 碩田国 大分廃寺 王塚古墳 恵内慧瑞子 古遠賀湾 南良津 嘉麻・穂波地域「鏡王女物語」額田王 野方 当麻蹴速 野見宿彌

◆論語の二倍年暦批判 松下孝幸「日本人と弥生人」古代人骨の年齢調査法、中橋孝博「日本人の起源」弥生人骨の死亡年齢分布礼記  顔回 尭・舜・禹 

◆国生み神話私案 両児島〈天両屋〉・知訶島〈天忍男〉・女島〈天一根〉 小屋島 西戸崎 大岳 小値賀 朝廷近淡海 遠飛鳥 斯馬・志摩 伊都・怡土 の松原・一貴山古墳 姪浜から今宿 灰塚照明 鬼塚敬次郎  響灘の白島 日女島 比賣 天比登都柱

◆東夷伝の戸と家の解釈 どちらが人口的に大きい単位なのか 邪馬壱国、投馬国、奴国、末蘆国、伊都国、対海国 一大国 不彌国 「戸」「家」「落」「邑」市糴  韓伝の馬韓【大国万余家、小国数千家、総十余万戸】【国の総数は五十余国である】韓伝の「辰韓・弁韓」【国の総数は二十四ヶ国、大国は四、五千家、小国は六、七百家、合計四、五万戸。内、辰韓は辰王が十二国を支配している】筑前国嶋評川辺里木簡

◆「奴国」の位置(本のPRもかねて)

―――――休憩―――――――

(III) 進化する古田先生 

◆郡評論争 馭戎慨言
 坂本太郎氏の進化について 法華義疏(原本)痼疾 学問的寛容の精神

◆古田評価の進化―佐伯有清氏の場合 稲荷山古墳 鉄剣銘文 獲加多ケ鹵 新撰姓氏録 
張莉

古田先生自身の進化  「異面の人有り、日の出ずる所に近し侏儒国

◆倭人伝の「方」の理解  生野真好 韓非子

◆三国志の「里」について 魏晋朝短里 周髀算経 一寸千里の法 周の短里魏は周の古制に

◆『邪馬一国の証明』の問題 光河氏 竹島鬱陵島説 魏晋朝短里

◆隋書の阿蘇山の場合有阿蘇山其石無故火起接天者 俗以為異因行禱祭  阿蘇山あり、その石、故なく、火起こりて天に接す阿蘇山有り。其の石、故無し。火起り、天に接する者なり。周代の木鐸 「無故擅入」「古田武彦考」学

◆磐井の乱の場合 田村圓澄・小田富士雄・山尾幸久 葛子 水縄断層帯 筑紫国大地動之。地裂広二丈。長三千余丈。百姓舍屋。毎村多仆壌。是時百姓一家有岡上。当于地動夕。以岡崩処遷。然家既全、而無破壌。家人不知岡崩家避。但会明後。知以大驚焉。


(IV) 泉下でご報告したいこと

◆比は北である証拠発見 多利思北孤 「タリシ比コではなくタリシ北コというのは、原文の影印から明らか」阿軰臺 隋書俀国伝 北史

◆余談 白文の読み下しの難しさ 
婦人束髪於後亦衣裙襦裳皆有竹為梳編草為薦雑皮為表縁以文皮 「」簡体字訳 「裳皆有竹聚以梳。」諸橋轍次大漢和辞典 渡部温(わたなべおん)標註康煕字典 唐韻 「士-戀切」「sh」+「ian」「シェン」、『訳註中国正史日本伝』

◆なぜ郭務悰が太良にいたのか み吉野の 耳我の嶺に 時なくそ 雪は降りける 間なくそ 雨は零〈ふ〉りける その雪の 時なきが如 その雨の 間なきが如 隈もおちず 思いつつぞ来〈こ〉し その山道を(二五)淑人乃 良跡吉見而 好常言師 芳野吉見〈与〉良人四来三(二七)よき人の よしとよく見て よしと言いし 芳野よく見よ よき人よく見〉多良人四来三  
三重津軍事所 有馬康孝 名護屋城・唐津城 行基菩薩 竜泉寺城 織田信行
竹崎観音寺「拝み堂」行基  竜泉寺城

◎結び